「あ、旭〜っ!探したよ〜!」 向こう側から一人の女の子がこっちに向かって走ってくる。 ン? 今旭っていった? 世の女子の中で旭を呼び捨てにする人は私とこいつのお母さんだけ… ま、まさか… 「おー!紗理奈!こっちこっち。」 な!なにあんたこっちに招いてるのよ! 私の立場は一体… 「もう!探したんだからね!…この人は?」 あぁ、怒られる…! 「ち、違うんです。私はその…」 私が慌てて否定しようとすると、旭が言った。