「そーいえば、教えてよ。さっきの問題。」 旭が教科書を突き出した。 「えっ、やる気になったの?珍しいじゃん。」 「まーな。数学できる男ってカッコいいだろ。」 なんだよ、その理由。 「だから、ここはこうで…」 「うん。」 ちょ……近いってば……。 私の鼓動が早くもピークを迎える。 な、なんなのよ私の心臓!!! 旭に聞こえるんじゃないか…