こんなとき、運動神経がよかったらサラッとかわすことができたろうに… いやいや、今そんなこと考えてる場合じゃないし! 私の体は硬直したまま動かない。 だんだん迫ってくるボール。 私は目をつぶった。 もうだめだ…! その瞬間、何かが私をかばうようにして覆った。 ゴンッ 「いってぇ…」 旭…? 私をかばってくれたのは、旭だった。