「もう来てたのか、二人とも。」 テニスのユニフォームに着替えた旭だった。 「星野くんも上手いんでしょ?テニス!」 「当たり前だろ。」 ふーんだ。なによ、偉そうに! 「ん?葉月、なに怒ってるの?」 琳が私の顔を覗き込んだ。 「何でもない。素振り行こ!」 私が靴紐を結び直そうとしゃがみこんだとき、旭が大声を出した。 「葉月!!!!危ない!」 え? ビックリして前を見るとボールが私めがけて飛んでくるのが見えた。 え、ちょっと…!!当たる!