突然ですが、私はモテます。


もしも、腹が立った方がいらしたら、謝ります。


でも、私はモテます。


今も実は告白の真っ最中だったりします。


「だから…その…俺と付き合ってください!」


昼休みの体育館裏。


ベタな告白スポットで、私にそう言うどこぞの男子。


だけど、この人私の性格に何一つ興味ないはず。


興味があるのは、この顔。


父と母は美男美女、姉はモデルという家族を持つ私は、かなりの美人。


自分でいうのもあれだけど、美人。


そんな私はいつも知らない人から告白されてきた。


だけど、好きなのは私の顔。


性格なんて全く知らない。


だから、付き合ってもすぐ振られて…


それでも私は告白されるから、振るときにこういう方法を取ることにした。


「いいよ。」


まずはニコッと笑って告白にOKをする。


当然男子はビックリする。


この男子も「本当!?」と言った。


「ただし…」


そこに続ける私。


「私と付き合ったら、女子とは一言も話さない、目も合わせない。


用事があるときは仕方ないから許す。


毎日1日きっかり2時間電話する。


メールは1日10通。


私の言うことには黙って従う。


絶対反論しない。


あと、 毎月2回はデート、記念日はなにかプレゼントを買って来て。


それができるなら、付き合う。」


こうやって、嫌がることをわざとつきつける。


そうすると、どの男子も幻滅したような顔にしたあと、不機嫌になってこう言う。


「そんなの無理に決まってるだろ。


そんな子だとは知らなかった。」


そして、その場を離れていく。


結果的に私が振られたことになるだろうけど、これが平和的解決方法だ。


トラブルにはなったことがない。


「はぁ、帰ろう…」


お昼ご飯を急いで食べたから、少し気持ち悪い。


私はその場を離れ、教室へ戻った。