「あっ!あっし-」「やほ」

キャピッとした声で淳史を
呼び止めた美々と香苗は
隣のクラスの女子2人、
淳史と仲がいい間柄。

「うす。ちょ-どいいや、
暇してたんだ」
「あはは、なに?ぼっちしてたの-?」
「は?違くて……あれよ。
まだしらけてやんの、クラスの奴ら」
「……」

意味が分かっている2人は
一瞬だけ真面目な顔をしたが…

「そかそっか……あっし
クラスに居づらくない?もうさ、
今日はこれから家帰っちゃう?」
「ん〜…あぁ そうすっか」

授業をサボッたり遅刻をしたり
早退することもしょっちゅうある
3人はとくに悪びれることなく、
それぞれランドセルを取りにいき
そのまま学校を後にしたのだった