ジロッと睨み付けると、
見る見るうちに涙目になり…

「あのっ…春樹、くんたちが
乃亜ちゃんたちに…
いじめのことで、聞きたいことが
あるっ…て…」

「え!…春樹にも喋ったのかよ?
あいつ…チッ…面倒だな…
あ、たちって?他は?」

イライラしてきて声が荒くなる

「じ純平くん…」

「…あぁぁ〜めんどくせぇ…
しばらく学校休むか…」

「…あの、私は…お母さんたちに
不思議がられちゃうから、休めな…」

弱々しくしくなってく声を
聞きながら内心では俺も
焦り始めていた…

「そうかよっ…あ…望希だけは
怪しまれてねぇよな?…よし、
お前は明日からも学校行け。で、
俺にメールで様子を教えろっいいな?」

我ながらいいアイデアだと思った。

「えっ明日も携帯持ってくの?…」

泣き出しそうな顔しやがるから
宥めるか

「そんなビクビクすんなよ。
女子トイレにでも入って使えば
い-だろ、したら見つかんね-よ?」

渋りつつもこくんと頷いたのを
見て、パッと望希から離れてやった

「じゃ-そういうことでっ
頼んだぜ」

曇った表情を見せられたが、
手を振って別れた…