〜淳史side〜

望希の手を強く引っ張りながら
早足で歩く…
俺が前、こいつは後ろ。

人気がない所まで来たところで…
振り向いてガッと壁に押し付けた

「ひゃっ!?…」

さらにバンッと両手で壁ドン
ってやつをして追い詰める…

逃げ場のない望希はぶるぶると
震えていて面白い。
さてと、念押しとかね-とな

「…乃亜たちがよ〜
ドジっちまったらしくて
典子にバレたみて-なんだ…」

「えっ!?…典子ちゃん?…」

「あ〜そういやあいつもグループ
入ってたんだっけな…
うぜぇから入れるんじゃなかった」

「……」

「…なぁ 典子に
なんか聞かれたか?…」

そう言うと望希は黙り込んだ

「聞いてんだろ…答えろよ、望希っ
……わかってんだろ!
お前も共犯者なんだからなっ」