あ そ ぼ

―今日の放課後は
純平に話かけられて…

「春樹く〜ん 今日は俺と
一緒に帰りましょ〜」

猫なで声で言われて
断りそうになったが

「ちょ…なにその声、
気持ち悪…あ-うん、帰るか」
「キモイって?ひで-。それよりさ-
さみしかったんだよ?
ここのとこ望希とばっか
帰ってたろ〜
しかも2人きりで!」

2人きりで・のとこを
強調されたところで朝から
ニヤニヤしていたのはこれかと…。

「まぁそうだけど。
望希とは帰りだけだよ」

そう、帰りだけ。
でも、何で帰りに
誘われるようになったんだろう?
話もあまりしたことが
なかったのにな…

「ふ-ん…っていうか
行きも帰りも休み時間も〜
だったら、それって
付き合ってるみたいじゃん!」
「へ…けほっごほっ…またまた
純平は、けほっマセガキか」

突拍子にそんなこと言うから
むせてしまったじゃないか。

「あらら-おじいちゃん大丈夫-?」
「うるさい…もう行こう」

教室から出ようとすると…
廊下側からドアの前に
雅信と典子が立っていた