終わらない英雄の記憶

その扉を開き、フィン、私の順で中へ入った。



「ここがお前の家だ」



そこはとても豪華だった。



シャンデリアや、タンス、更にふかふかなベッド。



「こんな豪華な部屋になんて、到底住めません」



私はせっかくだが、断わりを入れた。



「何言ってんだ?ここは俺の部屋で、お前は俺の身の回りを世話するんだ」



そ、そうですか……。


一人部屋がいいなー、なんて私の理想はすぐに壊れた。



「タユ、マディーをメイド服に着替えさせろ」



「承知いたしました」