終わらない英雄の記憶

笑顔だったのが嘘のように、引きつった苦笑い。



気のせいかもしれないが、やけに城が静かだ。



いつもだったらメイド長が指示する叫び声や、メイドたちの笑い声が城に響くはずなのに。



「マディーさん?」



背後から私の名を呼ぶ声。



それはとても冷たく、全身に冷や汗が通った。



私は歩んでいた足を止め、恐る恐る背後に顔を向けた。



またナルビさんがイタズラでやっていますように…!!



そんな私の祈りは虚しかった。