終わらない英雄の記憶

そして私は小屋から離れ、物音がした方向へ駆け出した。



『マディーのままで行くのか?バレるぞ』



走っている途中、神がそっと囁いた。



「バレるから、冒険家のままで」



『気をつけろよ』


有難いが、私はこれでも1人前の冒険家である。



そんな心配、無用さ。



私が辿りついたのは、私が通ってきた商店街。



焦る大人や、祈り出す神父、泣き出す少女たちをなるべく遠くへ避難させた。



そしてただ1人目指すのは、国の特殊部隊が並んでいる所。



「こら君、戦争なんだから避難しなさい」