終わらない英雄の記憶

木の後ろにいた私は、突然の大きな音に戸惑いを隠せなかった。



「ちっ、わりーマリア。行かないと、民を皆殺しになんて出来ないっ」



「行ってきてよっ!あなたの行動なんてわかってる」



「すまない、マリア」



サンダー王子がマリアさんと別れると、物音がした方へ走り出した。



『追いかけないのか』



サンダー王子が走り出したにも関わらず、私はずっと立ち止まっていた。



「国を救うのならば、国民もだよね」



『ま、まさか』



「その、まさかさ」