終わらない英雄の記憶

「お前、この国の住民じゃねーな。誰だ」



久しぶりの賑やかさに目を細め楽しんでいたが、銀髪に剣を備えている人に声をかけられた。



「私はこの国で生まれ育ちました!」



私の言葉を聞き、銀髪の人は眉間にしわを寄せ、目を細めた。




「あ、あなた!王子様に何という口を聞くの!?」



「申し訳ございません、チルフィン王子。私達の監視ミスです。どうかお許しを」



銀髪の人がいるのを見ていた商店街の人が、私とその人の間に入る。