商店街はおば様たちの勧誘の声と、買い物に来た国民たちで満ち溢れていた。



フィンを見事に見つけ出した私は、言うだけ言ってすぐに飛び出してきた。



私服を着るのは、久しぶりだな。



私の主な私服は、動きやすいスボンに適当な服だけ。



以上!女子力も何も無いマディーの私服コレクションでした!



ついでに冒険家の雰囲気を出すため、愛用している太刀を腰に、フードを付けている。



昔は何も無い国だったのに、今ではこんなに違うのか。



こんなに年が経ったんだね。



さて、城近くでサンダー王子を待ち伏せしよう。



私は裏庭から街に抜け出す秘密のルートの近くにある大きな木の後ろに隠れた。