終わらない英雄の記憶

『行かなくていいのか?』



「うん、多分サンダー王子だろうし。それに彼の靴に仕掛けをしておいたからさ」



昨夜サンダー王子の部屋に忍び込み、彼の靴に盗聴器を仕掛けておいた。



私は元物置の部屋に入り、耳にイヤホンを付けた。



ガサゴソと物音が聞こえると、すぐに人の声に切り替わる。



「新人メイドのマディーという女が入りました」



耳にしたのは私の名前。



それに声も低い男性もの。



「そうか、マークをしておけ。新人は何をしでかすかわからんからな」



「承知いたしました。それより戦いの準備ができた模様です」