終わらない英雄の記憶

何だか、少しメイドさんに憧れを持ってしまうよ。



「こら、何をやっている!」



手を止めていた私の背後に、人の声がした。



私はゆっくりと振り向くと、そこには意外な人物が立っていた。



「ナ、ナルビ、さん……?」



「アハハっ、びっくりした?」



長身に顔立ちも良い、いわゆるイケメン集団の1人、ナルビさん。



「俺、意外と高い声いけるんだね。こっちも色んな意味で驚いちゃったよ」



さすが、笑う名執事のナルビさん。