そんな訳で、メイド長に命を出されて裏庭に。



春の暖かな風に揺られて、元気な花たちは歌い出す。



そんな光景を見ていたら、私もつい、ウトウトしてしまう。



「眠い?」


「うん、だけど大丈夫。仕事はするから」


「そっか。最近忙しかったものねー」


私は新人として、先輩たちに扱き使われていた。



自分も、他の人もいそいそと働く姿に驚愕してしまった。



恐るべしメイドさん。



何しろ働いていなかったら、クビだもんね。



王に何言われるかわからないもんね。