終わらない英雄の記憶

1階は国王陛下の寝室と、大広間、そしてキッチン。



2階は第一王子の寝室、図書部屋など。



そして3階はフィンの寝室と、物置など。



フィンの母は、フィンが幼い頃に亡くなっている。



「これでなんとなくわかった?」



「はい。なんとなくですが……」



自分の物覚えの悪さに恥をかく。



「次は仕事内容ね」



私の仕事は、主にフィンの身の回りの世話だけ。



フィンの着替えを出したり、洗濯をしたり、食事を運んだり、仕事を手伝ったり。




案外楽そうに見えて、とても苦しい仕事。