終わらない英雄の記憶

「19よ」



「じゅっ……!」



「あら、何よ。もっと老けてるって言いたいの?」



20は超えている大人な女性かと思いきや、私と歳近い。



「私15ですっ!仲良くしましょうタユさんっ!!」



私は嬉しさのあまりに、タユさんの手を握ってしまった。



「まだかー?」



時間も大して過ぎていないのに、フィンは待ちきれない様子の声だった。



「フィン王子、もう少々お待ちください」



タユさんはタンスにしまっているメイド服で私に合うものを出してくれた。