「ねぇ。君名前は?その靴の色からして2年生だよね?オレも2年だよ。てか君美人だね。彼氏いるの?あ!オレ佐倉優麻。ゆーまって呼んでいいよ。」そー言ってアイツは無邪気に笑う。
「…」
「ねぇ?聞いてた?」とアイツ。
「…」
「ねぇ。いい加減名前とか教えてよ。ダメ?」とウルウルした目で訴えて来るが私は知らないフリをした。
「…」
「ねぇ。ねぇ。ちょっ…「…さい。」」
「ん?何?」
「…うるさい。黙って。耳障り。」
「え?は?ん?俺の事言ってる?それ。」
「…」
「え?どっち?」
「うるさい。黙れ。喋んな。いちいちうるさいんだよ。お前。誰だか知らないけど私に話しかけないで。うるさいから。着いてくんな。金輪際話しかけないで。私はお前に興味なんてこれっぽちもないから。じゃ、さよなら。」
「…」
アイツはポカーンとした表情を浮かべてこちらを向いている。私があんなに毒を吐くとは思わなかったのだろう。
まぁ私が人にどう思われようがどうでもいいけど。