私の家族は5年前に死んだ。
父と母と姉と兄と妹と弟と私の7人家族だった。生活はいつもギリギリではあったがそれでも幸せに暮らしていた。
でも私が小学6年生の時に私の卒業式に向かう途中でみんな死んでしまった。
交通事故だった。トレーラーの脇見運転だった。
家族の葬式に出た時に初めて叔母にあった。優しそうな人だった。
葬式に呼んだのは父の会社の人と母に繋がりがある人それから叔母と私達家族に関係のある人ばかりだった。
叔母は責任感が強い人で人一倍正義感も強かった。
だからなのか叔母は川に流されていた子供を助ける為に自分が流された。溺死だった。子供は無事助かった。叔母は帰らぬ人となった。私はその時中学3年生だった。
叔母の葬式にも同様の人を呼んだ。
みんな私のせいだと言った。私がみんなに不幸を与えると言った。
その時からだろうか。私は私の事を否定し始めた。私と関わった人達はみんな不幸になる。私は本当は誰とも関わってはいけない人間なのだ。と。
それからというもの私は必要最低限の事しか人と話さなくなった。人と関わる機会も出来るだけ少なくした。
お金は叔母と私の家族が遺していったお金と私のバイト代でやりくりしていた。
高校にはキチンと通っている。
私には感情がない。とみんなが口を揃えて言う。それはそーだろうな。私は感情を出さないのだから。私には感情なんて必要ない。友達もいない。いらない。不必要だから。休み時間も移動も1人。正直楽である。人に気を使わなくてもいいし。そんな事思っていたらアイツが私の前に現れた。