【短編】マイ・スイート・ショコラホリック


「真央くん……」

「分かった? これで分かってくれんのなら、ほんまにアホすぎて引くで」


分かったよな? と、再度確認する真央くんの頰はほんのり赤い。


「……うん‼︎分かった……!」


私は何度も縦に首を振り、堪える必要の無くなった涙を流した。

苦しくて、つらい涙じゃなくて、嬉しくて幸せな涙。



「……真央くん、好き、大好き。」


「うん。知ってる。」




甘くて、苦くて、癖になる。


私は、彼の甘い罠にかかった中毒者。








*おわり*