「真央くん……」 「分かった? これで分かってくれんのなら、ほんまにアホすぎて引くで」 分かったよな? と、再度確認する真央くんの頰はほんのり赤い。 「……うん‼︎分かった……!」 私は何度も縦に首を振り、堪える必要の無くなった涙を流した。 苦しくて、つらい涙じゃなくて、嬉しくて幸せな涙。 「……真央くん、好き、大好き。」 「うん。知ってる。」 甘くて、苦くて、癖になる。 私は、彼の甘い罠にかかった中毒者。 *おわり*