あ、いた!!!

彩音だ。



「・・・・・・ヒクッ。」



・・・・泣いてんの・・・?

「・・・・彩音?」


声をかけると

彩音はあわてて涙を拭いた。



「大丈夫だから・・・。

泣いてていいよ。」

俺は、そう言って彩音の

頭をゆっくり撫でる。


「・・・ゆッゆうと・・・。

私ッ・・ごめッ・・・。」

「今は、無理に話さなくていいから

後できいてやるよ。」

「・・・・ほ、本当にッゴメッ・・。」

「いいからさ。

とりあえず、今は泣いとけ。」



静かに頷いた後、

彩音は声に出して泣いてた。


ただ・・・ひたすら・・・。