家のチャイムを鳴らしても返事が返ってこないので心配になり、家にあがった。

しかし、家には誰にもいなかった。

『病院にでも行ってるのか』

そう思い、しぶしぶ帰った。

この時、愛美に無理矢理にでも会おうとしていれば良かったと深く後悔することを俺は知らない。

そしてさらに1週間がたった。

『なんなんだよ…愛美…』

HRの時、担任が悲しげな顔をして言った。

「昨日、来栖愛美さんが…家のベランダで自殺しました…っ…」

ーガタンッ

『は…?嘘だろ…?』

クラスの皆も唖然としている。

俺は夢中で走って愛美の家まで行った。

そこにはたくさんの警察官がいた。