いつも下駄箱で待っているはずの愛美が見あたらない。

靴を履こうと下駄箱を見ると置き手紙があった。

【宏貴へ。
ちょっと用事ができたから
先に帰るね!
また明日! 愛美。】

相変わらず適当な子だと改めて思った。
字がいつもより汚いことから、相当急いでいたのがわかる。

『はぁ……』

1人で帰る通学路は夏なのに寒く感じた。


愛美が学校に来なくなってから2週間が過ぎた。

メールをしても「お腹が痛くて」や「頭痛いから休む」しか返ってこない。

さすがに心配だった俺は愛美の家へ向かうことにした。

そこで俺は衝撃的な事実を目の当たりにしてしまった。