高校生活、初めての席替え。正直、どうでもいい。
人を信じることができなくなった私は、
隣が誰だろうと関係なかった。
みんながクジを引き、私も引く。
番号は……23番。後ろの席を窓側。
ちょっとだけ、ラッキーだ。
私は、空が好き。空はいろいろな顔があって面白い。
元気な時は、青空。怒ってる時は、黒空。
「隣だね、よろしく」
「………」
隣から、聞こえてきた言葉。無視する。
どうせ、仲良くなっても裏切られるだけだから。
「相川さんだよね…?俺、高島海人!」
「………」
「好きに呼んでいいから」
そう言って、みんなの輪の中に入っていく。
高島海人………聞いたことはあるけど、
どんな人かは知らない。興味ない。
高島海人の第一印象、変な人だった。
