白と黒、そしてグレー。


「けどな俺がそーやって苦しかった時期、、
 中3の時にお前に出逢ったんだよ?」

「えっ??」

「俺とお前ってさ、塾一緒だったんだぞ?」

嘘でしょ

その頃から知ってたの?

「初めて見たお前は、あの階段覚えてる?
 あそこで派手に転んで大声で泣いてて
 でこ擦りむいてこいつ馬鹿だーって思った」

私、サイヤク。笑

「恥ずかしっ」

「皆が大丈夫?って手を差し伸べると
 ありがとう皆だいすき!って笑ってさ
 あんな風に泣きたいときには泣いて
 嬉しい時は笑って自分に素直に生きてる
 お前みてるとなんか元気もらえたんだよな」

「知らなかった。」

「それからずーっと俺はお前の事見てたよ
 緊張すると腹痛起こすし風邪引きやすい
 くせにいつも薄着だし。遅刻の言い訳も
 いつも嘘バレバレだし、先生見てねーと
 お菓子パクって食って一人で笑ってるし...」

「やーめーてー」

あたしアホ過ぎる