白と黒、そしてグレー。


「って。あと、りおに惚れられたら
 困るから...もうりおの前には
 一生現れてやんないよーだ!って。」

馬鹿じゃないのアイツ。

死神なんだから....

死神なんだから

人なんか守っちゃ駄目でしょ。

私一人のために

そんなことしちゃ掟破りでしょ

「アイツはどうなっちゃうの?」

「死にはしない...って」

あたしの前に現れないのなら

それって、

あの傷に一生耐えなきゃいけないんでしょ?

「アイツが、ハルが苦しんでるのに
 笑って生きるなんて、私は望まないし
 そんな残酷なことできないよ...」

私は涼ちゃんに背を向けた。