昔々、ある所に
死神と人間がいました
二人は恋に落ち、禁断の愛を結びました
死神は人間にはなれず
人間は死神にはなれず
二人の道は険しいものでした。
それでも二人は愛し合い
何度も何度も唇を重ねては
お互いの愛を確かめました
不思議なことにキスをすると
果実のような味が口いっぱいに広がり
身体が熱く、麻痺し、気持ちよく、
悩みや苦しみその全てが
その時ばかりは消えてしまうのです
しかし、次第にその快楽を
忘れることができなくなり
現実から逃げ、死神との快楽に
依存しまった人間は
キスで動けなくなった死神を殺し、
その肉を食べ尽くしてしまいました。
残酷なことにその人間は
死神の不死身の力も手に入れ、
後悔や絶望を背負い、苦しみの世界で
一生涯を遂げることとなりました。
人間の欲は底を知らず深いもので
愛する人すらもいとも簡単に
自分の手にかけてしまう
それをみた死神様は
人間からは死神が見えないようにし、
触れることもせずに人間を殺す
この素晴らしい能力を与えたのでした。
この本の名前は
“死神と人間の結末”
人間って欲深くて怖いなって思ってた。
寿命のない死神にとって
死は恐ろしいものなのかもしれない。
俺は、りおに依存しているのかな?
それとも...?
