「泣くなよ」

「だって涼ちゃんが...」

ショッピングモール内の応急室で

手当をうける涼ちゃん。

「大丈夫。たいしたことなかったんだし
 そんな心配そーな顔すんなって!」

割れたガラスが2階から落ちてきて

私をかばった涼ちゃんの腕とほっぺたに

破片が刺さってしまった。

背中にも破片がたくさん当たってた

縫うほどの事ではないみたいだけど

少し切れただけでも血がたくさん流れて、

体中傷だらけで

あの事故が私の頭の中に蘇った。