白と黒、そしてグレー。


目の前を走るのは

残りあと2人。

半週目で2番手に追いついた

「りおいっけぇぇえー!!!!!!」

皆の声援が聞こえる

あと1人。

あと一人で優勝...

皆やマツやママ、パパ。そして涼ちゃんの声。

プレッシャーどころか

そんな声がどんどん私の背中を押して行く



そして、さっきの...



「ちょっと、耳かしてみ?」

「えー?なーにりょうちゃ...」



突然、私のほっぺにキスした涼ちゃん。

「お前が俺にした時と同じ気持ち。
 なーんてねっ。へへ」

照れくさそうにさっき、

そう言ったね。