“組体操!見事でしたね!!”

アナウンスの声に

ハッとして、我に返った。

「お前、以外とキスうまいんだな」

そう言って弱い目で笑った。

「知らない」

アイツが私の腰にまわしている腕を
はらいのけ立ち上がった。

「ごちそーさまでしたっ」

言葉はいつも通りに戻ってたけど

キスをやめたのにアイツは座ったまま

立ち上がれずに荒い息を上げていた。

「涼ちゃんの為ならなんだってするから」

私はそう冷たく言い放ち

屋上を去った。