「お父さん、お母さん!
 って、俺が言うのも変ですけど...」

「なぁに?」

涼ちゃんは真面目な顔をした。

「りおの事を今まで大事に育ててくれて
 本当にありがとうございました。」

「...どうしたの?涼くん」

「りお見ててずっと思ってたんです。
 どう育てられたら、
 こんな風になるのかなって」

「それは悪い意味で??」

「もちろん良い意味でです。
 お二人に愛されて大切に育てられた
 からなんだって分かりました。
 二人から愛されてるからりおは
 他の人にも愛をあげられるんだって
 なんかスゲー納得しました!」

「まぁ!!うふふ」


「りおといると周りも明るくなって
 笑顔になって落ち込んでるの忘れる
 くらいスゲー楽しくなるんです。」

「へぇ...りおが、ね」

「りおは皆を幸せにできる
 本当に素敵な笑顔の子です。だから、
 俺はこの笑顔を大切にしたいんです
 ずっと、これから先どんなことがあっても
 りおの事は一生守っていくつもりです
 大事にしていくつもりで...いや、します!」


涼ちゃん...

「って、俺が言える立場では
 ないんですけどね。えへへ」


わたしのこと、

そんなふうに見てくれてたんだね...