「ゆめー!」
「あれっ、舜?なんで??」
「なんでって!お前!もう入学式終わってんぞ!!」
「は!?え!?あれ?あたしそんな!?」
「そんなもこんなも…はあ。」
「ごめんね?舜。」
「見て欲しかったんだけど。」
「????」
「……新入生挨拶。」
「っ…/////」
それは、ずるいよ。舜。
しょぼんと可愛く拗ねる舜。
……その顔に、弱いの知ってるくせに。
「じ、じゃあさ!卒業式挨拶してよ?」
「っ、じゃそれで許してやる!」
そう言って、ニカッと笑う舜。
…あぁ、かっこいいなあ。
だめだな、もう全部好き。
「で、ゆめ。この人は?」
「あ!比野まりかさんです!お友達になったの!!」
「相変わらずはやいな〜ゆめは!比野さん?ゆめのことよろしくな!」
「もちろん!」
まりかの笑顔はかわいい。
まりかは美人さん。
あぁ、そんなことわかってたのに。
舞い上がりすぎた。なにしてるの。
今、大好きな人の恋に落ちる瞬間をみたーーーーー…。

