部屋の窓から見える舜ちゃんの部屋。
こんな近くにいるのに、届かない。
「ゆめ」
あたしは、ゆめでも見てるのかな?
それとも夢の中かな?
舜ちゃんの声が聞こえるよ…?
舜ちゃんの匂いがする…落ち着く、とっても好きなよく知ってる匂い。
「ゆめ…こっち向いて。無視しないで」
「っ…なんで…いるの…?」
「ゆめ、ごめん…」
舜ちゃんはわかっててやってるのかな?
あたしは弱々しい舜ちゃんの顔に、声に、弱いんだよ?
なんでも許してしまう。
舜ちゃんがどれだけあたしを知らない内に傷つけていたとしても、
舜ちゃんが絶対あたしの想いを気づかないのも、
全部全部ーーー……許してしまう。
弱々しい声で“ゆめ”なんて呼ばれてしまったら。
「なんで舜ちゃんが謝るの?なんにも悪いことしてないよ?」
そう言ってあたしが笑えば舜ちゃんは安心したように微笑む。
ーーー舜ちゃんはいつでもすぐあたしを傷つける。
舜ちゃんの笑顔は大好きだよ。
でも、嫌いだよ。
あたしを心を引き裂くから。

