女たちは、公園の中を捜し始めた









や、ヤバい……

見つかる…っ!!









「あっちに紅蓮は、逃げたよ!」




『えっ、マジ!?』


『急ご急ご!!』


『今度こそ捕まえてやる!!』









誰かの声に女たちは一斉に公園から出て
別の場所へ捜しに向かった








た、助かった……









「アイツらが迷惑かけて、ゴメン…」



「あっ……」










いつの間にかレディースの総長が俺の目の前にいて、俺は驚いて言葉が出なかった








「まさか、こんなことになるとは思わなかったよ……

アイツら、惚れっぽいからさ
勘弁してやって」





「…………俺を助けて良かったのかよ
俺は、一応お前らの敵だろ?」





「喧嘩ならまだしも
惚れたから追いかけるは違うだろ?」










コイツは、まともだな……










俺は、その場に立ち
レディースの総長を見た

レディースの総長は、俺より背が高いので見上げる形になった











服の上からじゃ、あんま分からねぇけど……

コイツ、マジでモデルみたいな体型してるな……










レディースの総長は、モデルになれるんじゃないかってくらいスタイルが良かった








「お前、なんかしてるの?
すげぇ、スタイルいいな!」



「……………っ…何もしてねぇよ」



「マジかよ…
何もしてねぇのに、そのスタイルかよ…」









蛍がこんなスタイルになったら……

めっちゃモテるだろうな〜


あっ、でも……

恭也は、蛍がモテたら大変そうだな……







〜〜 ♪







レディースの総長の携帯が鳴ったみたいで、レディースの総長は携帯を取り出し耳に当てた









「はい……

あっ…また、家に来てんのかよ…


えっ…?……………嫌じゃねぇよ…////


ば、バカ野郎…っ!
て、照れてねぇよ…っ////!!


………え?…だ、ダメだ!
迎えに来なくていいから…っ!!


………危なくねぇから!!
大丈夫だから!!じゃ、じゃあな!!


………分かってる…
す、すぐに帰るから…っ////!!」










レディースの総長は、顔を真っ赤にさせながら携帯を持って話をしていた


電話の相手は分からなかったが……
たぶん、恋人とかだろう……










「紅蓮、鳳凰の奴等に伝えておけ
全国一だからって調子に乗るな…って」





「………おお…」





「あと、もうお前らと関わらないようにする
アイツらが、鳳凰の奴等に惚れたら面倒だからな」





「ははっ。ありがとよ」










レディースの総長は、携帯を片付けると
俺を指差して、そう言ってきた

俺は、なんだか面白くて笑ってしまった









「じゃあな」



「あっ、待てよ」



「なんだ?」



「お前の名前教えてくれねぇ?」









名前だけでも覚えておこう……

また、どっかでお前らの噂聞くかもしれねぇからな…









「…………明菜だ…」




「俺は、洸だ
また、どっかで会ったらよろしくな!」




「…………会わないようにするって言ったばかりだが……

まあ、いい
またな、紅蓮……いや、洸」





「おう!またな、明菜!」










その後、俺らは別れて
俺は鳳凰の倉庫に戻った











また、どっかで会えるといいな……

明菜……