「お婆ちゃんは今天国?」

「ちょっと待って?」
『麗』は紙の束を取り出した。

「うーん?」

『麗』は紙の束をしまった。
「お前のお婆ちゃん、今地獄」

「どうして?
 お婆ちゃん、何も悪いことしてないよ?」
「地獄って言うのは、誰でも連れてこれる」

「は?」
「お前のじいちゃん前に死んだだろう?
 お前のじいちゃんは悪いことをした。
 お前のばあちゃんはじいちゃんに無理やり連れて行かれた」

「お爺ちゃんは何をしたの?」

「人殺し」
『麗』の声はひどく冷たかった。