私は『麗』を見た。
「何?」
「なんで『麗』は私がここに居るって気づいたの?」

「なんとなく」
「・・・・・・・」

こいつ!!

「どうした?」
「別に」

『麗』はまた戻りだした。
「テントに戻るの?」

「うん。
 眠いから」
『麗』は手を振って去ってしまった。

私は引っかかれた手を見た。
傷が消えている。

地獄・・・・・。
不思議な所だな・・・・。