地獄少年~麗~

その瞬間、その綺麗な猫に引っかかれた。
私は引っかかれた所を見た。

赤い血が出ている。

「猫め・・・・・・」
かなり痛い。

私が手を見ていると、『麗』がやってきた。
「あ・・『麗』!!」

「愛梨?その傷は?」
「あそこの猫に・・・・」

「あの猫・・・・・・・・
 『來』・・おいで」
 
『麗』が声をかけると、猫は『麗』の所に向かった。

「こいつは『來』
 俺の知り合いの猫」
「へー」

「地獄にいる猫は気おつけな
 かなりの凶暴だからな」
「うん・・・・・
 分かった」