「何で笑うんだよ!!」
泣きそうな声になってる。
 
『ごめん。ごめん。ありがとうね。けど私にとってシンはお兄ちゃんだから…』
真剣に断った。
 
「そっか…」
哀しそうな顔だった。
 
『このままの関係でいよう?私の命の恩人だし』
俯くシンの顔を覗き込む。
 
「あぁ」
そう言っていつもの優しい笑顔で笑った。