物音と話し声で目が覚めた。
寝ぼけた頭で『トモさんだ!』と思いリビングに出る。
 
『トモさん!!!』
ドアを開けながら叫んだ。
 
そこに居たのはコウちゃんとケンさんとお姉さんだった。
 
「森おはよう。」
コウちゃんが頭を撫でた。
 
私は俯いたまま荷物を持ち部屋を出ようとした。
 
「アキちゃん!トモの側に居てあげて!」
ケンさんの言葉に振り返った。
 
「ここはトモの家だよ?だから居てあげてよ。」
哀しい笑顔で笑う。
 
首だけで返事をしてソファに座った。