変わらないモノ…

『どうして?…ここにいるの?』
お姉さんだと分かった途端に不安感が襲った。
 
「とりあえず座ろうか?」
その言葉を理解するのに少し時間がかかったが二人はソファに座った。
 
「トモヒロの生きてた場所を見たかったの。」
突然お姉さんは話し出した。
 
「母と仲が良くなかったからあまりトモヒロの生活が分からなかった。北海道にいなかったのも最近に知ったの。アキさんのことはコウとケンに聞いたわ。トモヒロに聞いたら今までのあの子から考えられない表情だった。やっと幸せになれたんだぁって安心した。」
 
その言葉を聞いて思わず『ごめんなさい』とゆう言葉が出た。
 
「違うよ!!トモヒロが死んだのはアキさんのせいじゃない!母はあんな風に言ったけど私はそんなこと思ってないから!トモヒロが自分で決めた道よ。誰かのせいにするような子じゃないもの。誰もあなたを責めたりしないわ。」
私の手を握りながら言った。