あれからコウちゃんと会話をしていない。
またコウちゃんに避けられる日々が続いた。
私は怖くて、寂しくて、不安でそれを埋めるために毎日トモさんの家に行った。

「アキちゃん。一緒に住もう?」
最近この話ばかりだ。

『コウちゃんを一人にできないよ…』
トモさんの目を見ずに答える。
これを言うとトモさんは何も言えなくなるのを私は知っていた。

「アキちゃん…」
そう言ってトモさんが私を抱きしめる。

簡単に崩れてしまうような関係だった。