そして次の日、二人は帰って行った。

前と変わらない日々が戻った。



『コウちゃ~ん!!』
寝ているコウちゃんにドアの前から声をかける。
返事はない。
30分はこの状態だ。

ドアを開けて部屋に入る。
コウちゃんの体を揺すった。

「ん~今、何時?」
寝ぼけながら携帯を探している。

『16時30分だよ』
テーブルに置いてある携帯を渡しながら言った。

ダルそうに体を起こして欠伸をした。

「おはよう」
いつもの不愛想なコウちゃんだ。