「ダイだよ」
しつこく揺すっている私に目を向けることはなくため息混じりに答えた。

『ダイ?どうしてダイが出てくるの?』
今回のことでダイは全く関係なかった。
トモさんとは一切繋がりはない。

「俺が森を探していろんな場所行ったんだけど見つからなかったんだよ。そんでダイなら知ってるかもって思って聞いた。ダイは単純な森のことだから沖縄じゃない?って言ってたよ」
昔から次に住むなら絶対沖縄だと常に言っていたのを思い出した。

『なるほどね〜さすがダイじゃん♪』
私のことを分かっててくれているのを感じてご機嫌になった。

そんな私を見て「単純バカ」と言ってコウちゃんが笑う。


これが私たちなんだ。

この生活をなくしてはいけないんだ。

私は強く思った。