『うわぁ〜高いね。』
色のない世界にいる私には夕日がどんなモノかわからない。

それでも見える景色は凄かった。

「こっち…」
言われてまた丘を登るとさらに見晴らしがよくなる。

すると目の前に墓石が一つ見えてきた。

コウちゃんは何も言わずに墓石の反対側に立つ。

手招きをされて着いていくと街が全て見える程の景色だった。