あれから5ヶ月が経った。
なるべくコウちゃんと会わないように過ごした。

そして私は密かに進めていた。



その日はコウちゃんが仕事に行ったのを確認するとすぐにダイに電話をかける。

「本当にいいの?」
ダイは近くで何人かと待機していてすぐに来てくれた。

『…いいの!こんなこと頼んでごめんね』
半ばヤケクソだったのかもしれない。
何も知らない自分が悔しくてしょうがなかったんだ。

「俺はいいよ。」
そう言って頭を撫でてくれる。


私はこの日コウちゃんの家をでた。
引っ越し代を浮かす為にダイに頼んで手伝ってもらったのだ。