あのまま部屋にこもった。
物音でコウちゃんとケンイチさんが口論してるのは聞こえてた。
それから二人が出て行く音も聞こえた。


私は誰も信じられなくなって不安になった。

ある人に電話をかけた。

「はい?」
声を聞いて涙が溢れる。

「もしも〜し?」
何も言わない私に何度も問いかける。

『…シン』
やっとの思いで声を出した。

「アキ!?どうした?…どうして泣いてる?」
泣いてるのがバレないように必死に隠していたのにシンには無意味だった。

『なんでもないよ〜シンの声聞いたら懐かしくなって涙出て来ちゃった』
私は必死にごまかす。

「そっか…アキ?無理はするな。辛くなったらすぐに電話ちょうだいね!端と端で凄い遠いいけどずっとアキの味方だからね」
優しく呟いた。
顔は見えないけど辛そうにしてるのは伝わる。

『ありがとう』
しばらくしてから言って電話を切った。


私は決心した。