料理が出来上がりテーブルに運ぼうとキッチンを出たらソファに居るはずのダイがいなかった。
　
リビングの扉を開けると私の部屋の電気がついていた。
　
『ダイ？女の子の部屋に勝手に入っちゃダメだよ～』
壁の写真を見ていたダイのわき腹をつつく。
　
「やめろよ～。てかこれ…」
つつく私を押さえながら一枚の写真を指さした。
　
『これがどうかしたの？』
その写真に目線を移して聞く。
　
「この頃からもう好きだったんだなぁ～って。お前等はいつまでも仲いいもんな♪」
そう言いながら悲しそうな笑顔を見せた。
　
『ご飯！…できたよ』
ダイの言ってる意味が理解できないし詮索したいけどできなかった。
　
ダイはリビングへ行く。
私はもう一度さっきの写真に目を向けた。
何度見てもそこにはコウちゃんと彼女がいる。
　
私にそっくりな彼女じゃなかったの…？
私とコウちゃんなの…？
私たちの関係ってなんなの…？
　
いくら考えても頭が働かなくてボーっとしていた。
　
「アキ？早く食べよう♪」
ダイの声で我に返りリビングへ行った。